今回は、iPadで印刷用のイラスト・デザインデータを作る方法を解説した記事です。
・iPadを使ってお絵描きをしてみたい
・iPadを使ってイラストや漫画を描いているよ!
という方に、おすすめの内容です。
iPad Proが年々進化していてイラストを描いている方の中でも、iPadのユーザーってかなり増えていますよね。
そこでイラスト制作に、おすすめのアプリが「Procreate(プロクリエイト)」です!

ココがおすすめ
絵やデザインを仕事にしている方で「iPadだと印刷用データが作れないから」と思っていた方には、今回の記事は新しい発見になります!
CMYKのカラーモードが「Procreate」で使えるようになっています。
CMYKモードは、フルカラーの印刷用データを作成するのに、とても広く使われています。
設定方法をはじめから紹介していますので、ぜひ読んで役立ててもらえるとうれしいです。
目次
ProcreateのCMYKデータの設定方法:新規キャンバス
ではまずはiPadのアプリ「Procreate(プロクリエイト)」を起動しましょう。
アプリをまだiPadにインストールしていない方は、インストールからはじめましょう。
起動すると、過去に作成したデータのサムネイル一覧が表示されたTOP画面が出ます。
TOP画面の右上にある「+」マークをタップしてみましょう。
タップすると、新規キャンバスの作成画面が表示されます。
この画面で、作成したい画像のサイズを設定することができます。
また元々あるテンプレートからえらんだり、お好みの画像サイズを作ることができます。
今回はCMYKデータをつくるので、オリジナルの設定を作成していきますね。
Procreate■オリジナルの設定を作る方法
大きい[+]の下に黒いマークで囲われた[+]マークがあります。
その囲われたマークをタップしてください。
タップをすると[カスタムキャンバス]というウインドウが開きます。
■カスタムキャンバスのウインドウでできること
- 画像の大きさや解像度の設定
- カラープロファイルの種類の設定
- タイムラプス動画の設定
カラープロファイルとは色の証明書のようなものです。
■カラーモードとカラープロファイルのかんたんな違い
- カラーモードは、CMYKやRGBといった色の再現の違い(RGBは加法混色、CMYKを減法混色と呼びます。)
- カラープロファイルは、カラーモードの中にある色の値の証明書のようなものです。
カラープロファイルに関して、詳しくはiPad関連の別の記事で紹介しています。
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カラープロファイルの項目から、印刷用のCMYKデータの設定を行うことができます。
それでは次の項目で、カラープロファイルの設定方法を紹介します。
ProcreateのCMYKデータの設定方法:カスタムキャンバス(RGB)
【カスタムキャンバス】のウインドウの【カラープロファイル】をタップします。
すると、ウインドウの右側にRGBとCMYKの2種類のタブが出ます。
Procreateでは、RGBとCMYKの2つのカラーモードを使うことができます。
下の画像は、カラーモードの[RGB]を選択した状態です。
お好みのプロファイルを選択したらOKを押してください。
そのあとに作業画面にうつります。
RGBは、主にモニターのようなデジタルの発色の世界で使うカラーモードです。
今この記事を読むときに使っているPCやスマホ、タブレットの発色はRGBという光の色の数値の値で色が表現されています。
おすすめのRGBのカラープロファイルは「DisplayP3」です。
Apple独自のカラープロファイルで鮮やかな発色を再現しています。
Apple製品では「DisplayP3」を採用したモニターが増えました。
MacやiPhoneといったApple製品でデータのやり取りをする、ユーザーに見てもらう場合は「DisplayP3」を使用するとよいですね。
ProcreateのCMYKデータの設定方法:カスタムキャンバス(CMYK)
【カスタムキャンバス】のウインドウの【カラープロファイル】をタップします。
すると、ウインドウの右側にRGBとCMYKの2種類のタブが出ます。
下の画像は、カラーモードの[CMYK]を選択した状態です。
お好みのプロファイルを選択したら、次にOKを押してください。
その後に、作業画面にうつります。これでCMYKデータの設定が完了です!
CMYKは、主に実際の紙やものといった印刷の世界で使うカラーモードです。
CMYKは、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の略で、
それぞれの種類のインキを4色混ぜ合わせて印刷機で紙に刷ります。
世の中にある印刷物は、このCMYKのインキを使って印刷されています。
ですので、CMYKのカラーモードで最初に作成しておくと、実際の印刷物との色の差が生まれにくく把握がしやすいです。
おすすめのカラープロファイルは、「Japan Color 2011 Coated」です。

ProcreateのCMYKデータの確認方法:キャンバスの情報
ここで、番外編で作成したデータのキャンバスの情報を見る方法を紹介します。
作業画面の左上にあるメニューからスパナのマークをタップしてください。
タップすると、[アクション]という項目が開きます。
[アクション]の項目の1番下に[キャンバスの情報]をタップしてください。
これで、今開いているProcreateの作業データのキャンバスの情報を確認できます。
[キャンバスの情報]では、カラープロファイルを変換できます。
それでは、設定方法について紹介していきます。
ProcreateのCMYKデータの変更方法:カラープロファイル変更
[キャンバスの情報]の下から、3番目にある[カラープロファイル]をタップしましょう。
ウインドウの右側に、最初にキャンバスを新規作成したときのようにプロファイルの名前が並びます。
この項目を変更することで、カラープロファイルを変更することができます。
たとえばカラープロファイルをファイルで保存して、それを読み込むということも可能です。
【注意点】
Procreateではカラープロファイルは変更可能ですが、カラーモードは変えることができません。ですのでRGBからCMYKといった変更はできないということですね。
途中でProcreateは、カラープロファイルを変更できないデメリットはあります。
ですが、それ以上にメリットがあります。
・カラープロファイル埋め込みが可能。
・CMYKに対応していて、アプリは1,220円の買い切りで購入できる。
・比較的、イラストアプリの中で安く買える。
・プロが使うような質感あるブラシや機能が豊富。
iPadを持っていて、Procreateを買わない理由はないと断言できます。
記事のまとめ
デジタルでイラストを描くなら、液晶タブレットを買うか板タブレットを
買うか、またはiPadを買うかを悩んだことが一度はあるのではと思います。
もしも
「タッチ操作をしてみたいノートパソコンのように持ち運びたい、イラストを描きたい!」
といった方には、マサカはiPadとProcreateをおすすめします。
他にもイラストを描くアプリの紹介をしていますので、そちらもぜひ!
Procreateの他にも制作におすすめアプリをご紹介しています。
今回ご紹介のアプリ「Procreate」はiPad Proだと、レイヤーを多く所持できて快適にうごかせます。
制作をしたい方はProを買うと後悔しないですよ。
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